資産1億円を達成した後の状況を知りたい人は多いでしょう。今回は、億り人は新NISAの枠を何に使うのかの記事を書きます。これで資産1億を目指すための先回り投資を実現することができます。
- 億り人こそ新NISAなどのお得な制度は徹底的に活用する
- 理屈的には新NISAは全て無配のインデックス投信が正解
- しかし、FIREを前提にすると成長枠は高配当株が精神的にお勧め
資産1億ある人も新NISAを活用するのか?
資産1億以上を保有している人は、今更NISA枠を活用するのか?ですが、ほとんどの人は活用すると思います。新NISAの枠は積立枠600万円と成長枠1200万円の合計1800万円です。1億円の資産の18%になりますので、その部分だけが非課税になっても・・・という風にも考えられます。
しかし、一人ではなく、夫婦の場合には1800万円の二人分だと3600万円。そして、株式の利回り7%で252万円/年の利益。これに20%の税金50万円がかかるところがNISAであれば非課税なので、とても影響が大きいのです。そして、資産1億を超えるような人であれば、この節税を逃すことはありえないので、利用しない手はありません。
新NISAの正解は国際インデックス投信
新NISAの成長枠で投資するベストな選択は「国際インデックス投資信託」です。全世界であるオルカンか米国に賭けるS&P500あたりです。
これの理由は、NISAの成長枠は生涯枠が1200万円となっており、これは評価額ではなく投資元本の枠になります。配当や分配金が出るような株式や投資信託の場合にはそのお金を再投資すると生涯枠が消費されます。しかし、投資信託で内部で再投資される場合には生涯枠が消費されません。
インデックス投信と個別株、高配当株の株価がどちらか上がるかは分からないのですが、この生涯枠の話は確定している事実です。そのため、年率が同じであれば、インデックス投信の方が非課税枠を多く活用できます。
NISAの成長枠は敢えて高配当株を買う
この新NISAですが、FIREを目指す場合には成長枠は理想形の国際インデックス投信ではなく、高配当株がお勧めではあります。私も素直に年初にオルカンを買ったのですが、来年からは高配当株に変えようかと思います。
例えば資産がちょうど1億円で、そのうち新NISA枠が夫婦で3600万円。そうすると残りは6400万円になります。これで3.5%程度の配当株に投資すると年間配当が224万円。一方で、積立枠の1200万円だけが投資信託であれば、8800万円なので年間配当が308万円です。
手元に現金を残す必要もあり、全てを高配当株投資するわけでもないので資産1億の場合の期待配当金額は更に下がります。
FIREするときに投資信託の切り売りをすれば良いという考え方もあるのですが、これは現実的ではない。FIREするのであれば、気持ちの面を考えるとキャピタルゲインは含めずインカムゲインだけで生活を賄いたいというのがFIREのリアルです。だからこそ、資産1億円では実際にFIREができないのです。
資産額が多く、FIREが視野に入ってくるからこそ、資産を大きく伸ばす必要はないものの、配当金という安定したインカムが欲しい。そのため、最適解ではないけれどもNISAの成長枠で高配当株を買う。これが、FIREを目指す人の答えであり、資産がそこまでない人でも将来を見越すとNISAの成長枠で高配当株を買っておくと良いかもしません。
なお、今更こんなことを思ったのですが、NISAには年間投資枠というのがあり、その成長枠は240万円まで。年始に240万円をオルカンに突っ込んだ私は、このオルカンを高配当株に入れ替えるには5年後になります。来年からは成長枠で年始にオルカンではなく高配当株を投資するとします。
まとめ
今回は、億り人は新NISAの枠を何に使うのかについての記事を書きました。ポイントをまとめると下記の通りとなります。
- 億り人こそ新NISAなどのお得な制度は徹底的に活用する
- 理屈的には新NISAは全て無配のインデックス投信が正解
- しかし、FIREを前提にすると成長枠は高配当株が精神的にお勧め
つまり、FIREを実現するには新NISAの成長枠で高配当株投資がおすすめです。そのため、資産形成前から実施しましょう!
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