ラズパイでNASを自動マウントする方法
Raspberry Piを使ってNAS(ネットワークストレージ)にアクセスしたい人は多いはず!
この記事では、ラズパイでNASを自動マウントする方法を、初心者向けにわかりやすく解説します📘
✅ フォルダ作成・権限設定のコマンド付き
✅ fstabでの自動マウント設定方法
✅ raspi-configでのネットワーク起動設定
✅ デスクトップにショートカットを作成する方法も!
🛠 NASの設定
フォルダ作成と権限設定
まずは、NASのマウント先となるフォルダを作成しましょう👇
$sudo mkdir /mnt/nas

次に下記のコマンドで、そのフォルダーを書き込み、読み込み、実行ができるようにする。
$sudo chmod 777 /mnt/nas

NASを関連付けする
この作成したフォルダーにNASを関連付ける作業。
fstabというファイルに情報を書き込む。
下記は設定ファイルをエディターで開くコマンド。
$sudo nano /etc/fstab

そして、この設定ファイルに下記のような記載を行う。
IPアドレス、Raspberry Piのフォルダー名、ユーザー名、パスワードに関しては自分のNASの設定を入れましょう。
//192.168.3.200/Public(IPアドレスとNASのフォルダー名) /mnt/nas(RasPiのフォルダー名) cifs username=admin(ユーザー名),password=admin(パスワード),file_mode=0777,dir_mode=0777,iocharset=utf8,defaults 0 0
書き込みが終わったら、Ctrl+O→Enterで書き込み、Ctrl+Xで終了。
これがnanoというエディターの操作コマンドです。

上記で再起動すれば、NASの設定ができるのが通常のLinux。
しかし、これだとRaspberry Piではうまくいない。
だから、ここから先が注意点です。
ラズパイ設定コマンド Raspi-Config
まずは、下記のコマンドを実行。
Raspberry Piの設定コマンドです。
$sudo raspi-config

そうすると下記のような画面が出てきます。
ここで、下記を選びます。
1.System Options

そうするとさらに次のメニューが出てきます。
ここでは下記を選びます。
ここら辺の情報がRaspberry Pi OSのバージョンアップで変更になっているのでネットで情報を探すと異なる情報が見つかりやすいです。
56.Network at Boot

そして次の画面になります。
はいを選びます。

そうすると元の画面に戻ります。
キーボード操作で一番下のFinishを選びます。

これでようやく、全ての設定が完了。
下記のコマンドを入力して再起動です。
$reboot

これで、再起動後にRaspberry Piの/mnt/nasフォルダーでNASが開けるようになります。
デスクトップにショートカットを作成
さらに少し便利なデスクトップにショートカットを作成する方法。
まずは、下記のコマンドでデスクトップに移動します。
端末ソフトの起動直後でホームフォルダーにいるという前提です。
$cd Desktop/

次が、リンクを作るコマンド。
$ln -s /mnt/nas nas

📎 これで、デスクトップ上に「nas」という名前のショートカットが表示されます。
クリックすれば、すぐにNASにアクセス可能です😊
❓よくある質問(FAQ)
🔍 Q1. NASがマウントされないときの原因は?
A. 以下のポイントを確認しましょう👇
◉ NASのIPアドレスが正しいかどうか
◉ Raspberry PiがWi-Fiや有線でネットワークに接続されているか
◉ fstab
の記述にスペルミスや不要なスペースがないか
◉ cifs-utils
がインストールされているか(未導入なら $sudo apt install cifs-utils
)
🔐 Q2. fstabにパスワードを書くのが不安です…
A. セキュリティを高めるには、認証情報を別ファイルに保存する方法がおすすめです🛡
◉ /home/pi/.smbcredentials
を作成し、以下の内容を記載
username=admin
password=admin
◉ fstab
の記述は次のように変更
credentials=/home/pi/.smbcredentials
◉ .smbcredentials
ファイルのアクセス権を制限(他人に見られないように)
$chmod 600 ~/.smbcredentials
🔄 Q3. 再起動後にマウントされないのはなぜ?
A. Raspberry Piでは、ネットワーク接続よりもfstabの処理が早く実行されることがあります⚠️
◉ raspi-config
で「Network at Boot」を有効にする
◉ それでも失敗する場合は、fstabに _netdev
オプションを追加する
... iocharset=utf8,defaults,_netdev 0 0
💡 Q4. 起動後にマウントを手動で確認する方法は?
A. ターミナルから以下のコマンドを使えば、マウント状態の確認・再マウントが可能です🖥
◉ $sudo mount -a
(fstabに基づいて再マウント)
◉ $df -h
(マウントされているデバイスの一覧を表示)
💾 Q5. デスクトップのショートカットが動かない場合は?
A. シンボリックリンクが機能しないときは、以下をチェックしましょう🔍
◉ /mnt/nas
フォルダが正しく作成されているか
◉ NASがRaspberry Pi上で正常にマウントされているか
◉ デスクトップ環境でPCManFM(標準ファイラー)が動作しているか
✅ まとめ:ラズパイでNASをもっと快適に!
この記事では、Raspberry PiでNASを自動マウントする方法を解説しました📘
🔽 ポイントをおさらい👇
◉ /mnt/nas フォルダの作成と権限設定
◉ fstabでの自動マウント設定
◉ raspi-configでネットワーク起動を有効に
◉ ショートカットを作って使いやすく!
🔗 Raspberry Piの使い方・活用術・カスタマイズ完全ガイド👇
