アトムの株主優待が廃止される可能性について考えてみる。
最近のアトム株の決算をチェック
まずはこの資料。
2022年3月期決算概要のご説明
https://www.atom-corp.co.jp/ir/ir_disp.php?ir_no=744
まぁ、素直に営業利益は赤字。
しかし、純利益は黒字化したという状況です。
時短協力金の金額は書いていないのですが、黒字化の要因として記載しているので、まぁ、時短協力金のおかげでしょう。
そして、当然ながら今期は時短協力金はないです。
時短してないですから。。
普通に考えて厳しいだろうなって予想ですが、第一四半期の結果は出ています。
2023年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)
https://www.atom-corp.co.jp/ir/ir_disp.php?ir_no=751
予想通りの純利益も赤字転落です。
時短協力金って本当にすごい出していたんだなぁと思います。
一番気になるアトム株の株主優待について
さて、そして気になるのが「株主優待」。
説明資料のP7に記載があるのですが、6800万円程度が優待の費用らしい。
株主20万人で、1人辺り4万ポイント配ってたら、80億位配ってそう。
最小単元でも1人辺り4千ポイントですから、8億位。。
6800万は株主優待の費用でではなく、その対応のための費用なんでしょうね、きっと。。
アトムって、そもそもですが、2019年3月期の決算から赤字なんですよね。
そして、コロナ。
そりゃきつい訳です。
しかし、現金は持っています。
下記の資料のP10ですね。
むしろ、増やしているくらい。
だから、すぐにつぶれることは無い。
2022年3月期 決算短信〔日本基準〕
https://www.atom-corp.co.jp/ir/ir_disp.php?ir_no=740
怪しすぎる長期借入金の返済
また、P5に記載がある通りで、20億円の短期借入金をして、17億ほどの長期借入を返済しています。
これ、今の状況から考えると謎すぎるのです。
どちらかというならば、短期借入を長期に変更するべきタイミングと思います。
ちょっと、危険な信号で長期借入元から返済が求められたのではないかと勘繰ってしまいます。。
さらにですが、下記の株式報酬。。
譲渡制限付株式報酬としての自己株式処分の払込完了に関するお知らせ
https://www.atom-corp.co.jp/ir/ir_disp.php?ir_no=753
これ、コロワイドも同じですが、経営が糞みたいな結果なのに役員に報酬を払おうとしてます。
赤字を取りも出したから出すというならわかるのですが、時短協力金で黒字化しているだけの状況。
役員に報酬を払っている状況ではない。
なのに、支払うわけです。
そうでもしないと役員が辞めてしまいそうなほど、危険な状態なのかと怪しんでしまいます。。
それでも株主優待は廃止されないと予想する
さて、これらを踏まえての株主優待について。
これは、コロワイドと同じ展開を予想。
つまり、「株主優待は廃止しない」。
その代わりに、公募増資を実施する。
それにより株価はさがるものの、優待が変わらないために大きな下げにはならない。
だから、もう本業の回復をしない限りは、この資本活動で生き延びられるだけ生き延びるという選択肢でしょう。。
普通の時であれば、それでもコロワイドは各社を切り売りという選択肢がある。
しかし、いまはコロナ禍。
買える会社も無い。
そもそもとして外食産業自体がきつすぎる。
みんな、ご飯を食べなくなったわけではないけど、外に食べに行かなくなった。
代わりにフードデリバリーなどは増えた。
そんなフードデリバリーも出前館なども過剰な拡大路線で赤字ではあります。。
一番きつそうなのが居酒屋。
そして、次がファミレス。
強いのがファーストフードでしょうか。
マクドナルドとかは増収増益。モスバーガーも好調です。
テイクアウトに強い会社は、客席が空席ばかりでも順調な訳です。
回転ずしもスシローは、赤字には全然ならずにむしろ売り上げを伸ばしそうな状況。
そうなるとアトムは既に復活をしてもおかしくないのに、第一四半期で赤字。
つまりは、コロナとか関係なく弱いと言えるでしょう。
コロナも収まらないし、それを除いても本業が弱い。
そして、他の書いても中々出にくい状況。
すぐに株主優待はなくならないでしょうが、保有を続けるべき銘柄ではない。
ほぼ時限爆弾のような銘柄な訳です。
という事で、優待に目がくらんで手放すのを躊躇せずに、さっさと手放すのが吉です。
幸い、株価も全然下がっていない状況ですからね。
【アトム株主優待廃止】株式情報まとめ:確定日、増額、期間延長
https://aoi345.com/finacial-independenc/atom-yutai/
