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FIREを目指している場合の新NISAで買うべき投資商品

 新NISAでFIREしたい人は多いでしょう。今回は、FIREを目指している場合の新NISAで買うべき投資商品の記事を書きます。これで新NISAでの運用方針を決めることができます。

  1. つみたて枠は素直に国際インデックス投信に年間120万円を投資。
  2. 成長枠は、国内高配当株式に分散投資で年間240万円を投資。
  3. 含み損が出た場合には、年末に一回売って年始に買いなおす。
目次

新NISAのルールについておさらい

 FIREを目指している人であれアバ新NISAが来年から始まるというのは知っていると思うのですが、具体的に何に投資すれば良いかは悩みどころです。投資と言えば国際株インデックス投資で終わりっぽい感じではあるのですが、新NISAも一緒で良いでしょうか?

 そもそも新NISAについておさらいしておきます。細かいところはありますが、結局のところ下記の理解という部分だけ記載します。

  1. 個別株投資枠(投信も可)が1200万円、積み立て投信枠が600万円。
  2. 1年間で個別株投資枠が240万円、積み立て枠が120万円が上限なので上限には5年かかる。
  3. 売却はいつでも自由で、非課税は一生。枠は売れば、買った時の金額分が翌年に復活する。

新NISAは含み損は早期に確定させるべし

 上記のルールを踏まええると、含み損が発生すると他の利益と相殺できないから不利。もし発生した場合は、生涯の購入枠が増えるから、一回売ってから購入した方が良いでしょう。

 いわゆるナンピンと呼ばれる含み損を相殺していくやり方は良くなさそうです。

 例えば、100万円で買った株が50万円(-50%)になったとして、これに100万円を追加購入して+100%になった場合ですが評価額は150万円の2倍(+100%)の300万円です。そして、生涯枠は200万円を使っていることになります。

 一方で、100万円で買った株が50万(-50%)になったとして、いったん売る。そして、150万円分を購入して+100%になった場合は、同じく300万円に評価額がなり、生涯枠は150万円となりす。

 積み立て投信の場合には、どうしても強制ナンピン状態にあるので避けれず、つみたて枠が存在しているからその部分はあきらめるしかないでしょう。

FIREに向けては成長枠は国内高配当に投資すべし

 さて、本題のFIREを目指している場合の新NISAで買うべき投資商品ですが、つみたて枠に関しては投資信託しか買えるものがないので、そこはあきらめて素直に国際インデックスで良いでしょう。(適当に手数料が安いオルカンなど)

 一方で、個別投資枠も投資信託は買えるのですが、FIREを目指すという前提で行くと国際インデックス投信はお勧めできません

 なぜかというと、FIREを目指さない投資であれば資産を消費する発想がないのでとにかく、積み立てて無限に増やすことを目指せばいいのですが、FIREというのは資産を消費することを前提にしているからです。だから、何らかの形で利益確定する必要があります。

 そこで、新NISAの生涯枠というのが厄介です。基本的にはNISA以外の資産を売って、NISAの資金はいざという時のお金にするというのでもいいのですが、NISAが凍結資産のようになり扱いづらい。一方で素直にNISAの資産も使っていくとすると、生涯枠が徐々に復活していきます。それがもったいないから、また新NISA枠に投資してしまったりなど、意味不明になります。

 そうなるとFIREを前提にすると、利益確定をしてくれる仕組みがある方が心理的に良いです。そして、その利益各手は、投信の分配金や株の配当金があり、海外高配当ETFがその答えになるのですが、下記の記事でも記載した通り、海外株はFIRE後の税金的に不利なので、やはり国内高配当銘柄がお勧めです。

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 今回は銘柄選びではなくて、銘柄の「集中投資」か「分散投資」かについて考えたいと思います。お気に入りの高配当銘柄が5銘柄あったとして1億の資産で新NISAに5銘柄分散させるか、そのうちの1銘柄を新NISAに充てるか?です。

 それぞれおシミュレーションしてみます。1銘柄集中で1年に240万円を突っ込んだとします。一年だと上がったり、下がったりします。そして、下がった場合には上記の通りに売るわけです。年末に含み損になっていれば、売る。含み益になっていれば、売らないという感じ。まぁ、この方法でも特に問題なさそうです。

 次が、5銘柄に分散した場合。これは、48万円を5銘柄に分散して、合計240万円を新NISA枠で投資した場合です。含み益になるものと含み損になるもの、それぞれあって、含み益はそのまま。含み損になった銘柄だけを年末に売って買いなおす。ちょっと手間が増えるものの、こちらも特に問題なさそうです。

 1年間では上記の動きなので差は無さそうなので、2年目を考えます。1年目は含み益だったのに2年目は大きく下がって含み損になるというパターンです。集中の場合には年末に売って、買い戻し。分散でも含み損なった銘柄を売って買いなおしです。結局、同じことになります。

 そうなると手間が少ない分だけ、集中の方が良さそうに思います。が、お勧めは分散です。株が上がるか下がるかは短期的には分からないのですが、非課税であるNISAは含み益が原資となり、そのリターンが非課税。それが膨れ上がっている仕組みなので、とにかく含み益が長い間重なり続けることが大切です。

 集中投資だと、当たった時はお得なのですが、当たったり外れたりするわけで、分散投資であれば新NISA内の運用成績が集中よりは安定度が増えます。そして、ハズれた銘柄だけ買いなおしをすれば、当たった銘柄はそのまま放置できる。つまり、大ヒットは期待できないけど、ヒットはできる可能性が高まる

 集中投資では、その銘柄が突然死的な動きをしたときに、今までの年数が無駄になる。やはり、100銘柄などに分散とは言わないですが240万円を5~10銘柄程度の高配当株には分散しておくと疲れないと思います。それに、集中投資で含み損の損出しと買いなおしで年間投資枠を使い切ってしまうのも気になります。

 あと、年間360万円も追加投資するお金を捻出するのは難しいと思うので、その場合には既に投資している資本を売却して、新NISAに早々切り替えた方が良いです。

まとめ

 今回は、FIREを目指している場合の新NISAで買うべき投資商品についての記事を書きました。ポイントをまとめると下記の通りとなります。

  1. つみたて枠は素直に国際インデックス投信に年間120万円を投資。
  2. 成長枠は、国内高配当株式に分散投資で年間240万円を投資。
  3. 含み損が出た場合には、年末に一回売って年始に買いなおす。

 つまり、新NISAでの成長枠投資するには国内高配当銘柄+年末損だしがおすすめです。そのため、銘柄を5~10銘柄に分散しましょう!

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