すかいらーくの株を持っているが株主優待が廃止になりそうで怖いと考える人は多いでしょう。そこで今回は、すかいらーくの業績予想と株主優待が改悪や廃止になりそうかの記事を書きます。これにより、決算がどう見ればいいか分からない人も業績を理解した上で継続保有するのか判断をすることができます。
結論としては、株主優待の廃止はないけど改悪はあるかもしれない。そして、株主優待の利回りが既に悪く、業績の回復もあまり見込めない状況なので、悩んでいるなら売ってしまう方がおススメです。
すかいらーくの優待利回りは2%程度しかない
2020年9月10日にすかいらーくの株主優待が改悪されました。そのため、優待利回りは悪化し、配当金も無配になりました。以前に上場廃止にもなったので非常に今後がやばいのではないかと考えていしまいます。
そんな「すかいらーく」の株価は本日時点で1,566円。1000株だと157万円程度で、優待の金額は3.4万円です。優待利回りは2.17%で、配当金は無配予定です。
保有株式数 | 贈呈金額 | 6月末日基準日 (9月発送) | 12月末日基準日 (3月発送) |
---|---|---|---|
100株~299株 | 4,000円 | 2,000円カード×1枚 (2,000円) | 2,000円カード×1枚 (2,000円) |
300株~499株 | 10,000円 | 5,000円カード×1枚 (5,000円) | 5,000円カード×1枚 (5,000円) |
500株~999株 | 16,000円 | 3,000円カード×1枚 5,000円カード×1枚 (8,000円) | 3,000円カード×1枚 5,000円カード×1枚 (8,000円) |
1,000株~ | 34,000円 | 2,000円カード×1枚 5,000円カード×3枚 (17,000円) | 2,000円カード×1枚 5,000円カード×3枚 (17,000円) |
時短協力金がもらえなくなったダメージが大きい
すかいらーくの業績を見てみます。2021年に黒字化をしたものの、今期は赤字になりそうな見込みです。この原因は明確で、第三四半期で-43億円の営業赤字。
そして、前年比は-116億円です。そのうち、-123億円が時短協力金です。つまり、時短協力金を除けば前年比はプラスになります。
さて、ここで重要となるのは時短協力金は、二度ともらえることはないこと。つまり、コロナ前の水準まで売り上げが戻らなければ、利益は同じようには戻らない。今年の売り上げは前年比を大幅に上回っていますが、コロナ前の2019年12月と比べた売り上げには遠く及びません。
業績の復活も望めないので配当復活も望みは薄い
次に店舗数ですが、今年は売り上げで前年よりプラスに戻っているものの店舗数は減少。コロナ前と比べると店舗数は下がる一方なので、元の売り上げに戻ることは難しいでしょう。店舗のバーミヤン比率が増えていることから、客単価も落ちています。
さらに追い打ちをかけるのは人手不足と仕入れ価格の高騰。機械の導入で抑えてはいますが限界がある。そうなると、店舗の維持コストは上がり同じ売り上げがあったとしても利益は下がります。
そういうわけで、基本的に外食は厳しく、コロナ前から伸びるとすればデリバリーくらい。しかし、デリバリーについては既に伸びている会社はコロナでも売り上げが落ちなかったほど。だから、そもそもコロナが始まった年にデリバリーで物の売り上げが維持できなかった時点で、期待はできない。
そんなわけで、すかいらーくが復活することを望むのは難しいでしょう。配当金に関しても、来年は復活を目指していますが、非常に懐疑的です。時短協力金を無くして、材料コストも上がる中で黒字化自体が難しいかもしれません。
すかいらーくの株主優待廃止はありえるのか?
その業績予想を踏まえて、すかいらーくの株主優待廃止があり得るのか?です。これについては、廃止までは行かないんだろうなと思います。理由は、無配の今年でも優待廃止をしなかったからと言う消極的な理由です。
業績から考えれば、1株辺りの利益はマイナス。有利子負債も多い。現金商売でもなければ、直ぐに資金調達が必要なレベルです。
配当金の復活に関しては無く、優待の廃止がないにしても株主優待の改悪はあり得るのか?です。これについては、年2回が年1回などの改悪はあり得ると思っています。大口株主が既に離脱済みで、個人株主が優待目的で保有している銘柄になっているからです。
個人株主は議決権的にはまとまりがなく、気に入らなければ株を手放すだけ。そうなると、経営陣的には首になるリスクが少ない投資家です。だから、そういった投資家よりも財政の悪化懸念を優先するが故の株主優待改悪はあり得るのです。
まとめ
今回は、「すかいらーくの株主優待」についての記事を書かせていただきました。今回の記事のポイントをまとめると下記の通りとなります。
- 時短協力金がなくなって、業績の回復は見込めない
- 赤字の現状で優待が廃止になっていないから廃止はなさそう
- あるとすれば年2回の優待が年1回などの優待改悪がありそう
つまり、すかいらーくで食事する場合には優待ではなく現金で支払いするのがおすすめです。そのため、すかいらーく株の優待目的であれば株式をすぐに手離すようにしましょう!
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[危険すかいらーく優待廃止!?]今年の優待の改悪やその他の外食銘柄も調査
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