Amazonデバイスでコスパ良くホームシアターを構築したい人は多いでしょう。今回は、音が出ないホームシアターFireTVStick&EchoStudioの対策の口コミ記事を書きます。これで超高音質環境を低コストで実現することができます。
Fire TV Stick 4KとEchoStudio 2台のホームシアター
DolbyAtmos対応のコスパ最高環境を実現したく、Fire TV Stick 4KとEchoStudio 2台のホームシアターを構築したいと思うのですが、これの実現が非常に難しい。設定が難しいのと環境が限られるからです。むしろ、うまく成功している人が凄いというレベルだと思います。
主な問題の分類は下記の通りです。
- 設定の仕方が分からない
- 設定が失敗する
- 設定しても音が出ない、プレビューが始まらない
Fire TV Stickホームシアター構築手順
まず、設定の方法についてですが、手元のスマートフォンにAlexaアプリを入れるところから始まります。そして、すでにFire TV Stick 4KとEcho Studioが単独では使えるようになっているとします。
上記のアプリを入れたら、下にあるメニューから「デバイス」を選びます。その青と、スピーカーグループの新規追加で「スピーカーを構成」を選びます。
そうすると、イラスト付きでマルチルームミュージックとホームシアター、ステレオペア/サブウーファーの選択が出てくるので「ホームシアター」を選びます。
そして、最初にFire TV Stickを選んで、次に接続するスピーカーを選ぶ。今回の場合だと2台のEcho Studioを選ぶということです。しかし、ここで問題が発生して、なぜかEcho Studioが選べないという状態になっていたりするのです。もちろんオンラインです。
これの原因というのもいろいろあるのですが、まずSSIDが違う場合は選べないことが多いです。具体的には2.4GHzと5GHzに異なるSSIDを設定していた場合に、Fire TV Stickは2.4GHzでEcho Studioは5GHzの場合などです。これについては、素直に両方とも同じSSIDの5GHzに接続しましょう。2.4GHzと5GHzで同じSSIDを設定できるバンドステアリング機能が使える場合で上手くいかない場合は、2.4GHzと5GHzで別のSSIDを設定する方が良いです。
さらに、Fire TV Stick & Echoのホームシアターですが、通信速度が遅かったり(電波が弱かったり)するとうまく行きません。そのための対策として、電波が弱くならないようにFire TV StickとEchoを無線ルーターに近づけるというのが良いのですが、それは難しい場合には、良い無線ルーターに置き換えることがおすすめです。
私の場合には、下記の高速で外付けアンテナの無線ルーターに買い換えました。J-COMから無償レンタルされる無線ルーターや、FUJIソフトのモバイルルーターなどを使っていたのですが、内臓アンテナですし、そもそもの速度も遅いので、それらの無線をあえて無効にして、プロバイダ提供のルーターのLANポートと自分で購入した無線ルーターのWANポートを繋いで、無線環境を置き換えました。これで、無線環境は明らかに改善し、2台のEcho Studioが選べるようになりました。
これによって、無事、Alexaアプリにホームシアターが追加されます。
自宅のWi-Fi環境がホームシアター実現に重要な要素である
しかし、まだうまく行かないのです。上記の操作をするとFire TV Stickを繋いだモニターにホームシアター設定を促す画面が表示されます。そして、これを実行していき、最終的にはタイムアウトになってプレビューが失敗するのです。
これは、Fire TV StickやEcho Studioやその設定が悪いのではなくて、無線ルーターの設定が原因だったりします。以前使用していたフジソフトのモバイルルーターの場合には、プライバシーセパレーター機能と管理フレーム保護機能が有効になっていることが原因でした。
Fire TV Stickのホームシアターですが、Fire TV StickとEcho Studioがインターネットにつながっている環境であれば良いというものではなさそうです。ローカルWi-Fi内で機器同士が直接通信することでホームシアターが実現されています。
そのため、プライバシーセパレーターでローカルWi-Fiの端末同士の通信が阻害されていたり、通信をするときに使用する管理フレームが通信できないようにされていたりすると、ホームシアターが構築できなくなるのです。おそらく、映像と音声のタイミング合わせや複数スピーカーの場合のタイミング合わせが特殊な管理フレームデータによって調整されているんだと思います。
そして、これらの機能は割と初期状態で有効になっていることが多いのです。そのため、設定ができるルーターであれば設定変更で、上記のいつまでもプレビューが始まらない問題が解消されるでしょう。一方でJ-COMから提供された無線ルーターなどの場合には、そもそも上記の設定項目がない場合もあります。その場合には、別の無線ルーターを買って、無線部分を置き換えるしかありません。私は下記の機器を購入して、下記の機種の場合には初期設定でプレビューが始まらない問題が起こらなかったので設定に悩みそうな人にお勧めです。
Dolby Atmosを実現するにはさらにディスプレイの壁がある
さて、これで無事にホームシアターが音が出るようになったのですが、Prime VideoなどでDolby Atmos対応の映画を見ているにもかかわらず、Dolby Degitalになってしまい、Dolby Atomosにならないのです。
Fire TV Stickの「ディスプレイとサウンド」の設定で、ビデオ解像度:自動。サラウンド音響:自動を選ぶと対応している作品の場合には自動でDolby Atmosになるはずなのに・・・です。これ、単純にやりがちなので、例えばDolby Atmos対応のシンデレラなどで、日本語吹き替えを選んでいる場合です。Englishしか音声がDolby Atmos対応でなかったりするので、その場合には素直に日本語字幕で英語音声を楽しむことになります。
このパターンの場合には、これで終わりです。が、さらにDolby Atmos化にはハードルがあります。上記のビデオやサラウンド音響で自動が選べない問題です。これはなぜ起こるかというと、出力先のテレビなどが4K対応ではなくフルHDの場合に発生します。プライムVideoは、4Kモニターにつながれた場合のみDolby Atmosの音声を出し、フルHDモニター時にはスピーカーがDolby Atmos対応でもDolby Degitalで出力するからです。
私の場合にはpopIn Aladinの映像を使いつつ、Echo Studioホームシアターを実現したいので、フルHDへの出力になりますが、Dobly Atmosで音声を出したい。で、これを実現する方法ですが、HDMIスプリッターを使うことになります。以前は2入力4出力の切り替え機を使っていましたが、大きすぎて邪魔でした。
安いHDMIスプリッターもあるのですが、ここで注意が必要です。必須の機能としてダウンスケール機能があるのです。これがないとフルHDのモニターでDolby Atmos再生は実現できません。そこで、1入力2出力のHDMIスプリッターでダウンスケールに対応したものが必要です。私は下記の製品を選びました。
この商品を選んだ場合ですが、HDMI入力側のオーディオは「4K7.1」に設定します。さらにHDMI出力の方のスケーラーに関しては、「1をOFF」で「2をON」に設定します。HDMIの入力ポートにはFire TV Stick 4Kを接続します。そして、HDMI出力2にはフルHDのテレビ等の実際に映像を出力する機器を接続します。
さて、この状態ではHDMI出力1ポートが空いています。ここに4Kのモニターなどがあれば接続すればOKなのですが、そんなモニター持っていたらこの方法をそもそも使用する必要がない訳です。そこで、HDMI出力1に4Kディスプレイの代わりになるものを接続します。
具体的に言うと4K仮想ディスプレイというものです、価格は非常に安くて下記のような商品があります。これをHDMI出力1ポートに接続していると、Fire TV Stick 4Kが4Kモニターに接続されていると認識します。一方でHDMI出力2ポートにも4Kの映像が出力されて、フルHDのモニターでは出力できなくなるはずですがダウンスケール機能が有効になっていれば、スプリッターがフルHDの映像に変換してくれるので、正常に出力ができるようになります。
これで、Fire TV Stick 4KとEcho Studioのホームシアター環境で、さらにモニターがフルHDだったとしても、Amazon Primeのアマゾンオリジナルのシンデレラの英語版などを開くと、無事にDolby Atmosで再生されます。Dolby Atmosに違いがあるか?ですが、Echo Studio 2台の環境でDolby AtmosとDolby Degitalを比べると、やはり圧倒的に音の立体感が出ているのが分かります。
まとめ
今回は、音が出ないホームシアターFireTVStick&EchoStudioの対策についての記事を書きました。ポイントをまとめると下記の通りとなります。
- Fire TV StickとEcho Studioホームシアター実現はハードルが高い
- Wi-Fi環境が実現に大きなカギとなっている
- モニターが4K非対応の場合には、さらに特別な対応が必要になる
つまり、コスパの良い音響環境を手に入れるには、AmazonのセールでEcho Stuidoの入手がおすすめです。そのため、上記の手段で高音質環境を実現しましょう!
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