LinuxのUbuntuを入れたら無線が繋がらなくて困った人は多いでしょう。そこで今回は、Realtek 802.11ac(Wi-Fi5) RTL8811cu/RTL8821cuを使えるようにする手順の記事を書きます。これにより、無料OSのLinux(Ubuntu)で普通に使えるパソコン環境を構築することができます。
Ubuntuの環境で困ったのがこれ・・・。無線LANに接続できない問題。Windowsだと特に何も考えずに無線LANのUSBを指すと無線LANのドライバーが勝手にインストールされるのでUbuntuも同じだとうれしいのですが、そうは行きません。
Linuxは無線LANのドライバーが自動インストールされない
が、Linuxはこういうところが弱い。
まぁ、無線LAN以外のドライバーがすべて自動で入ったのでそういう部分では進化しているのですが。
で、まずは設定がどこにあるか探すのですが、見ると有線LANは設定メニューがある。
だから近くにあるだろうと思ったのですが見つからない。
理由は簡単で、無線LANのUSBアダプターのドライバーが入っていないからどこにもないのです。。
ネットで買った安物の11acドングルなので仕方ない。。
(同じく安物の11nだと標準ドライバーが入っているようで動作しました、がWindows用とLinux用で2つ指すのも微妙なので11acをLinuxで使えるようにします。)
仕方ないのでインストールを試みる
まずは端末で下記のコマンドを実行。(USBの無線LANアダプターの場合)
すると結果の中にありました。
Realtek Semiconductor Corp. 802.11ac NIC
これによりRealtekの802.11acチップの無線LANアダプターと判明!
で、Realtekの802.11acのドライバーを入れてみるのですがうまくいない。
これには理由があります。
それは、Realtekの802.11acチップに種類があるからです。
その中のどれやねん!って話が大事。
これを調べる方法は、例えばですがWindowsだと動くならWindowsでは種類が表示されています。
私の場合は「RTL8811cu」でした。
なので、このチップのドライバーを入れないと動きません。(RTL8812auのドライバーはNGでした)
また、「RTL8811cu」の場合は「RTL8821cu」のドライバーで動作するという特性もあるようです。
ドライバーインストールのための準備をしよう
まずドライバーインストールのための下準備。
端末で下記のコマンドを実行します。
$ sudo apt install –reinstall git dkms build-essential
さらにGitからファイル(https://github.com/morrownr/8821cu)を持ってきてインストールを実行します。
$ cd 8821cu
$ sudo install-driver.sh
これを入れると右上の有線LANしかなかった場所に無線LANの選択肢が登場。
無事にSSIDを入れてパスワードを入力、無線LAN環境が整いました。
パソコン再起動しても、ちゃんと無線が再接続されます。
これの一番の問題は、有線LAN接続環境か他の無線USBアダプターなどがないとドライバーファイルをネットから落とせないことでしょうね。。