想像よりも全然もらえない厚生年金の月額20万は上位15%

 老後は豊かに年金暮らししたい人は多いでしょう。今回は、想像よりも全然もらえない厚生年金の記事を書きます。これで貯蓄と投資をする気を奮起させることができます。

  1. 厚生年金の平均受給額は国民年金込みで月額14.4万円
  2. 男性の上位21.9%が20万円以上、上位2.2%が25万円以上、上位0.1%が30万円以上
  3. 女性の上位1.2%が20万円以上、上位0.1%が25万円以上、上位0.01%が30万円以上
目次

思ったより全然貰えない厚生年金

 見たくない現実だけど、見ないでは済まされない厚生年金の受給額の実態について、学びます。その詳細である厚生年金の情報は厚生労働省のホームページで公開されています。

 月額20万円程度は貰えるだろうと思っている人は、現実を思い知らされることになります。正直なところ、厚生年金は16万円程度しか貰えないからです。

あわせて読みたい

 その中には、下記のような厚生年金の対象者がいくらもらっているか?という情報があります。これが男女比で載っています。国民年金分を含む年金の総額です。

 厚生年金の対象者ですが、男性と女性の比率が男性の方が2倍。という事で、女性は国民年金のみの人が多いという事です。なお、国民年金だと満額でも月額6.5万円程度です。さらに平均で言うと満額から少ない5.5万円程度になっています。

 そんな国民年金よりも多いといわれる厚生年金ですが、これが貰える金額が書いてあります。平均値は一番下で、月額14.4万円が厚生年金の人の平均年金額です。そんなわけで、イメージよりも割と少ないですね。

月額20万貰えるのは生涯年収ベースで上位15%のみ

 厚生年金の対象者が女性が少ないだけではなく、対象者であっても女性は金額が少ないです。男性だと平均月額16.3万円ですが、女性だと平均月額10.5万円です。

 正直なところ、月額20万円くらいは貰えるかなと思っている人が多いと思うのですが、実際には男性でも16.3万円が平均金額なので、月額20万は多くの人が貰えないです。

 計算をしてみると20万円以上貰える人は全体の14.9%です。これは、20歳~40歳の間で年収が上位15%に入っている必要があることを意味します。特に40歳以降になって年収が高い人よりも、20代の内から1000万円近くを稼ぎ出すような人が金額が高くになりやすいです。

女性で厚生年金20万円以上は上位1.2%のみ

 更に細かく見ていきます。上位14.9%が20万円以上であり、更に25万円以上になると上位1.5%になります。ここら辺になると、イレギュラーレベルなので、まず厚生年金を月額25万円は貰えないことが分かります。更に30万円以上は0.1%です。

 男性のみに絞ると少しだけ、割合が増えます。上位21.9%が20万円以上、上位2.2%が25万円以上、上位0.1%が30万以上です。女性は非常に厳しいです。上位1.2%が20万円以上、上位0.1%が25万円以上、上位0.01%が30万円以上です。上位1.2%というのはイレギュラーレベルなので、女性の場合には20万円以上の人は、まず居ないわけです。

 という事で、老後2000万円問題という話です。国民年金ではなくサラリーマンだから厚生年金。厚生年金があれば、国民年金よりも圧倒的に多い金額が貰えて、それで生活費が賄えるから貯蓄なんて必要ない・・・って思うと老後破綻するわけです。

 つまり、ちゃんと貯蓄しましょう。そして、FIREの状態にせめて定年時には到達できるようにしましょう。そうでないと一生働き続けることになります。

まとめ

 今回は、想像よりも全然もらえない厚生年金についての記事を書きました。ポイントをまとめると下記の通りとなります。

  1. 厚生年金の平均受給額は国民年金込みで月額14.4万円
  2. 男性の上位21.9%が20万円以上、上位2.2%が25万円以上、上位0.1%が30万
  3. 女性の上位1.2%が20万円以上、上位0.1%が25万円以上、上位0.01%が30万円以上

 年金に興味がある人は、下記の記事もチェックしてください。

あわせて読みたい
FIRE節税③FIRE後の国民年金を支払わずに受給の権利を得る方法 FIRE後の出費を削減したい人は多いでしょう。今回は、FIRE後に加入する国民年金の攻略法の記事を書きます。これでFIRE後の国民年金を支払いをなくすことができます。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次