来年の投資戦略に向けて年末と年始にやっておくべきこと

 来年の投資をどう実現するか悩んでいるい人は多いでしょう。今回は、来年の投資戦略に向けて年末と年始にやっておくべきことの口コミ記事を書きます。これで自分の投資戦略の参考にすることができます。

  1. 株式に含み損銘柄があれば、一度売って買いなおし、配当金の税金を取り戻す
  2. 来年の投資先を決定する
  3. 来年の投資資金を準備する方法を考える
目次

来年の投資戦略に関して、年の切り替わりで変わること

 来年の投資戦略について考えていきたいと思います。基本的には最低限の現金を残してほぼ全てを投資に回しているので、年をまたいだところで、大きな入金があるわけでもなく、新たに投資ができるようなことはありません。しかし、年が明けると下記の2点は影響があります。

①NISAの年間上限額がリセットされ、新たにNISA枠で投資できる。
②株式や配当の損益通算の期間がリセットされる。

NISAの年間上限額がリセットされ、新たにNISA枠で投資できる。

 まず、ポイントとなるのはこの点です。新NISAで結局何に投資しようかという話ですが、積立枠は結局のところ色々考えたのですが、「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」の積み立てを引き続き継続すること人しました。

 下記の記事で記載の通りで、オルカンでも毎年、購入銘柄を買えた方が良いパターンはあるのですが、手間が長期にわたる点と複数の投資信託に分けると償還される投資信託が出てくる可能性も高まるという点で、一番メジャーな投資信託に投資しておくのが無難と判断しました。

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 成長投資枠ですが、今年は全く同じ「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」に年始に全額を投資しました。理屈的には無配型のインデックス投信に投資しておくのが良いからです。しかし、一方で特定口座では投資信託は一切買わずに高配当株の個別銘柄投資をしています。

 資産もそれなりに積みあがってきているので、配当金や分配金という支出に使いやすいものに資産を割り当てたいからです。資産に対して過去の積み立てNISAやiDecoだと影響度はほぼなく気にしなかったのですが、今のNISAは年間360万円で、5年間で1800万円。これが夫婦で3600万円分。ここまで来ると規模が大きいので、NISAにも配当や分配金に貢献してほしくなります。

 なお、iDecoは60歳まで引き落とせないので分配金は狙えません。今後の増額で投資金額を上積みする予定で、いよいよ無配型の投資信託の割合が増えていく見込みです。NISAにしてもiDecoにしても、給料から払うのですが、生活費も含めて、とにかく入金力が必要で、その入金に現在の保有資産からの配当金や分配金にも手伝ってもらいたいのです。

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 ということで結論としては、今年からはNISAの積立枠やiDecoは分配金なしは継続として、NISAの成長枠は分配金ありの投資信託にしようと思います。分配金ありの投資信託ですが、税金的には日本株型が良いのですが良い国内高配当の投資信託はないので、米国や世界系の高配当投資信託になり、結論としては最近登場したSBI版SCHDに年始で240万円を投下したいと思います。

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 少しでも余剰資金があれば新規で投資してしまい、あまり現金はないので240万円を一気に突っ込む余力もなく、さらに年始は子供に暦年贈与範囲でのお年玉も上げたいので、現金が不足。そのため、それなりの金額を保有している株のうちで含み益率の低いNTT株を売って、その資金を充てる予定です。

投資用の現金があるなら含み益のある銘柄を売らない方が良いです。
一方で、投資用の現金があっても投資していない期間があるのももったいないので全額投資をしている場合、株式の含み益を確定させると利益に税金を取られるので、できる限り含み益率が低い銘柄を選びましょう。

株式や配当の損益通算の期間がリセットされる

 もう一つは、株式や配当の損益通算機関がリセットされる件ですが、私の場合には、これは現在は含み損銘柄がほとんどないので、あまり影響がありません。今までですと、いわゆる損だしによる税金調整が可能でした。

 具体的に言うと、株式の含み損をしている銘柄がある場合、その銘柄を一度売って、翌日に買いなおす。そうすると、1日の株価の差は少ないので、損失を一度確定させたうえで、現在の株価に取得単価を変更できます。そのあとで株価が上がった場合でも、同じ銘柄の100株であれば評価額は同じです。

 さて、含み損を確定させた分ですが、一つ目は同時に他の銘柄で利益が出てしまっている場合。利益に対して20%の税金が取られます。しかし、先ほどの損失と利益が同じ金額の場合、他の銘柄で出た利益にかかっていた税金を取り戻すことができます。この流れを損出しといいます。

 他にも、配当金を申告分離課税という方式で申告する場合や申告不要制度を利用するですが、その場合には株式の損失と配当金を合計して税金を計算します。つまり、配当金が20万円出ている場合で、株式の損出しで20万円の損失がある場合。配当金には20%である4万円の税金がかかるのですが、株式の損失の影響でこの4万円が還付されます。

 つまり、株式の損失は他の株式の利益や配当金の税金を取り返せるということです。この計算が1月~12月の1年間の合計で計算されるため、今年の利益や配当分の株式の損失確定を年末(12/26まで)にしておくのが良いのです。一方で、年が明ければ来年になるため、すぐにやる必要もないのですが、来年の配当金の見込み額分までは年始に損だししてしまうこともできます。

 この方法のメリットとしては、株価がそのあとで上がった場合です。年始には損失があったので損出しができた。しかし年末になると株価が上がってしまって元の金額に戻る。その場合には年末にもう損出しはできません。一方で、更に下がったばあには、今の損失と今年の損失の2回の損出しを行うことができるので、結果としては配当金や他の株式の利益が見込めるならば年始早々にある程度の損出しはしておく方が良いとなります。

これも含み損銘柄がある場合なので、毎年実施して含み損銘柄がなくなれば特にやることはありません

まとめ

 今回は、来年の投資戦略に向けて年末と年始にやっておくべきことについての記事を書きました。ポイントをまとめると下記の通りとなります。

  1. 株式に含み損銘柄があれば、一度売って買いなおし、配当金の税金を取り戻す
  2. 来年の投資先を決定する
  3. 来年の投資資金を準備する方法を考える

 つまり、来年の投資戦略を決定するには理屈的な正しさだけではなく、自分の資産状況を考慮した上での投資先の決定がおすすめです。

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