貯蓄と投資リターンで見る純資産1億円達成シミュレーション

 億り人になりたい人は多いでしょう。今回は、1億達成シミュレーションの記事を書きます。これで億り人になる方法を知ることができます。

目次

資産1億達成のためのシミュレーション

 普通の人は純資産1億を達成できるのか?野村総合研究所のデータによれば、超富裕層と富裕層を足すと約2.5%であり、40世帯に1世帯なので簡単にはなれないことが分かります。

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そして、どの程度の金額を貯めれば、純資産1億を実際に実現が可能であるのか?を計算してみる。貯蓄と投資の両方で頑張ったパターンの計算です。なお、1.5億円にも色を付けていて、これは経済的独立の金額を1.5億円と設定したためです。

資産運用も年間の貯蓄額も両方が必須上限

 上記の表を見てみると、年間300万円を投資なしで23歳から積み立て続ける場合。56歳で1億円になります。この年齢で1億円あれば、おそらくFIREも実現可能でしょう。ただし、56歳になっているので、アーリー感は非常に薄いです。

 だから、かなりの金額を貯蓄してもFIREは無理だという事になります。一方で、株式の平均リターンを7%と想定して、7%のリターンを前提に年間300万円を投資なしで23歳から積み立て続ける場合、なんと40歳で1億円を達成できます。そして、45歳では1.5億円の純資産になるので、FIREが現実的になります。(なお、株式が7%のリターンだったとして、全額を投資に突っ込んでいる前提になるので、このパターンのリスクは高めです)

 つまり、資産運用なしにFIREは難しいという事です。一方で、年間100万円・・・それでも頑張っている方だと思いますが、これをもし100%株式に投資して、平均7%のリターンがあったとしても、1億円が53歳で1.5億円が59歳です。資産運用も大事だけれど、年間の投資に回せる原資も重要という事です。

年間500万円の貯蓄をできても1億は時間がかかる

 上記のシミュレーションですが、30歳で1000万円のパターンも載せています。というのも、20代はある程度の貯蓄はした方が良いけれど、特に20代前半はお金を使ってみる体験も大切と思うからです。とはいえ、貯蓄もできるひつようはあるので、30歳で1000万円を目指すと良いでしょう。

 これでも結構なハードルなんですが、正直これが達成できないのであれば、1億達成は無理でしょう。。また、30歳以降は結婚して夫婦正社員共働きという貯蓄額を圧倒的に伸ばすことができる技も使えるようになる可能性があるので、その点でも本格的な蓄財は30歳からという設定を考えました。

 先ほどの23歳からのシミュレーションで見ると、年間100万円で平均リターン7%で30歳に1000万円が実現できます。その後の年間貯蓄額からすれば年間100万円は、まだ現実的な数字だと思います。

 それができたとして、次のステップとして30歳からの本格的な資産形成ですが、年間300万円、400万円、500万円のプランを設定しています。年間500万円というと、世帯年収1000万あっても手取り年収は730万円~780万円程度(片働きは手取りが少ない)。ここから500万を捻出しようとすると残りが230万円~280万円。月額19万円=23万円なので、一人暮らしであれば良いですが家族で都内在住などだとあまりにも無理な水準です。

できなくないがやらない資産1億の作り方

 1億達成の前提として、できる限り高いリターンが欲しい。しかし、信用取引などは手数料で長期的には勝てないので、レバレッジを利用しない投資方法を選ぶとする。そうなってくると、株式の期待リターン7%が限界となってくる。それを実現するために必要なことは全額株式投資、これが1億円に必須要件と言えます。

 余剰資金を全額株式投資

 計算に表示されている金額は、全て余剰資金。それ以外に現金などで生活を維持するための資金は計算から除いておく必要がある。株式の資産があれば現金で100万円あればOKでしょう。さて、全額フルベットができるだろうか? 例えば資産の半分を投資に回す場合には期待リターンは3.5%になる。債券など株式以外の投資に回せば、期待リターンはどんどん下がっていく。

 とにかく株式に全力投入。まぁ、投資信託でも株式型で信託報酬が0.1%以下のものは良いかもしれません。

 さらに、節約もいいけれど辛すぎるのは避けたい。一切のローン、家、車、保険、通信費などの固定費には金をかけず、賃貸暮らしとMNVO。ここらへんはやるとしても、食費までは削りたくない。だから、収入アップが欠かせない。給料が高い会社ならばいいが、そうでないならば転職はほぼ必須。副業などで稼げる金額は知れている。

 転職して本業年収を上げる

 最低でも男性なら年収600万、女性で年収400万に到達させたい。これで世帯年収が1000万になる。旦那一人で1000万円でも世帯年収は1000万であるが、共働きの方が年間50万円ほど手取りが増える。具体的には下記のリンクを参考に手取りを確認して欲しいが、これだけは言える。

 妻も正社員フルタイムで働く

 これが実現できれば、資産1億やFIREは現実的になってくる。

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身近なパターンとして自分の事を振り返ってみる

 実際の身近な例として自分のパターンを考えてみる。具体的な記録のある2014年(32歳)~2023年(41歳)の資産の推移は下記の通りでした。

 キャピタルゲインとインカムゲインに分けていて、インカムゲインに関しては配当と給料の残額を含んでいて、その区別はできていません。資産は約10年間で9000万近く増えいて、キャピタルゲインが5000万円でインカムゲインが4000万円でした。

 キャピタルゲインの方は波打っていて、最近まではインカムゲインの方が多かったのですが、最近の株高を受けてインカムゲインを超えていきました。インカムゲインに関しては、ざっくりですが3000万円が給料による増加で、残り1000万円が配当などのその他の収入かなと思います。

 つまり、年間300万円くらいが私の実質的な増加額という事です。手取りの世帯年収で800万以上はあったと思うので、年間500万、月額で45万程度は出費していた言う、まぁ、そこまで徹底した節約せずに外食ばかりしている感じです。30歳から年間300万円を貯めて、元が1000万位だったので全額を株式投資にあててはいるものの、年間リターン7%でも7400万円程度になっているはずです。

 しかし、特許関連や思わぬ収入が合ったり、株式の相場が良くてリターンが更に高かったりなどで運良く早めに1億が達成できました。それが無くても、あと3年後の44歳には1億は達成できるシミュレーションになっていますので、資産1億を達成はいうほど無理な目標でもないのだと思います。

 急がず、時間をかける

10/1追記:配当を追加(2020年まではデータなかったので月割)。さらにインカムゲインから配当を引いた数値(基本的には給料からの貯蓄のはず)を出してみました。

当然の結果ですが・・・
①キャピタルゲインは不安定、インカムゲインは安定。
②給料による資産増加は最初に効果が高く、試算による資産増加は後半に効果が高い。
③資産に大きく影響があるのは結局は株価が上がるかどうか、配当で初期の資産形成は難しい。

【結論】資産5000万円までは給料で、1億円まではキャピタルゲインで、1億円超えたら配当狙いも有り

まとめ

 今回は、1億達成シミュレーションについての記事を書きました。ポイントをまとめると下記の通りとなります。

  1. 余剰資金は全て株式投資に充てる
  2. 転職もして本業の年収を上げる
  3. 妻も正社員フルタイムで働く
  4. 時間をかける

 つまり、純資産1億を達成するには収入アップと全力投資がおすすめです。そのため、夫婦で協力して実現しましょう!

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