資産1億越えでは高配当銘柄投資に興味がわいてくる

 高配当銘柄に投資したい人は多いでしょう。今回は、資産1億越えの高配当銘柄投資の記事を書きます。これで配当のみで生活FIREすることができます。

  1. 資産が多いと高配当銘柄投資は満足感が高い
  2. 配当控除があるので配当銘柄は国内株式に限る
  3. 投資信託積み立てから高配当銘柄投資への切り替えは困難
目次

個別銘柄への投資が主な投資先になりつつある

 最近は高配当銘柄投資が主な投資方法になっています。少額での高配当投資は、日々の株価の動きと比べてショボいのでイマイチですが、高額になってくると話は別です。日々の値動きと比べると少額であるのは変わらないのですが、1.3憶円で3.5%の配当利回りを実現すると年間450万円になるので、結構な金額になります。

 Youtubeなどの配信では、海外の高配当ETFであるVYMなどへの投信が紹介されいてることが多いため、海外ETFなどが投資対象のイメージですが、私は国内高配当銘柄への投資です。

 下記のNISAの投資先を見ても、eMaxis slimなどの海外投資信託が多く投資されているものの、それ以上に国内の個別株への投資が多いのが実情だったりします。思った以上に国内の個別株に投資している人は多いわけです。

 そのNISAでの投資銘柄ですが、SBI証券の保有残高を見てみると高配当銘柄が多い印象です。トヨタ自動車や三菱重工、オリエンタルランドなどは高配当というよりは知名度重視の印象ですが、NTTやJT、三菱UFJなどは配当を理由に選ばれている印象です。

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国内銘柄の配当は配当控除が利用できる点が非常に良い

 私もその国内株への投資をしている層なのですが、主な理由は海外高配当銘柄とは違い国内の高配当銘柄が、税金的に有利なためです。配当控除の有無が大きいです。

 他にも海外株のマイナス要因は手数料が高く、海外配当の場合には現地で10%+国内で20%の二重課税があります。これらは最近は海外株の手数料が下がっており、二重課税も確定申告すれば外国税額控除で問題はなくなります。

 配当控除ですが国内配当の場合のみで使えて、確定申告で配当を総合課税で申告すると10%の減税が受けれるのです。総合課税になるので給料が多いと所得税率が上がってきますが、課税所得330万円以下であれば所得税率10%なので、これから配当控除10%が引かれると配当の所得税は0%になります。

 年収600万円でも推定課税所得は302万円と化330万以下なので、課税所得が330万円以下に該当する人が多いでしょう。これを超えても、課税所得695万円では所得税率20%。これに配当控除を考慮すると所得税率10%になります。源泉徴収の所得税率は15%なので、5%の配当金の所得税が減ることになります。

 住民税に関しては源泉が5%に対して、配当控除が2.8%。住民税の税率は10%なので、配当金の住民税率は7.2%。つまり、住民税は源泉徴収および申告分離よりも総合課税にすると2.2%税率が上がります。所得税で2.2%以上の税金が減らないと住民税も考慮すると損ということですね。

 課税所得695万円は年収1000万円を超えるので大半の人が対象になり、所得税が5%減るが住民税が2.2%増える。合算で2.8%の配当金の税金が減る訳です。海外株の配当の場合には総合課税を選択してしまうと配当控除がないため、普通に税金が増えます。

 つまり、配当狙いなら国内銘柄を選んで、配当控除を利用するのがベストと言えます。

信託の積み上げしか経験していないたら高配当投資すべきではない

 投資の最初は、低コストの投資信託で積み上げて、その後は配当の利益での生活を目指して、高配当銘柄投資に切り替えていく。これが、FIRE実現に良さそうな投資方法に見えます。

 しかし、実際に現在の高配当銘柄投資をしている人は、投資信託で積み上げたお金を高配当銘柄に変えているわけではないでしょう。投資信託の積み上げでの資産形成は理屈上は最適ですが、実際に良い投資信託の登場は歴史が浅いからです。

 だから、現在の高配当投資を行っている人は、もともと何らかの個別銘柄投資を行っていた人でしょう。それらの人が個別銘柄を配当を中心に選別して投資しているだけです。

 投資信託の分散投資は全く銘柄選びの必要はありません。一方で、高配当銘柄投資は、結局のところ個別銘柄投資なので、銘柄選びが非常に重要です。投資積立を黙々と行ってきたのであれば、高配当銘柄への切り替えはせずにそのまま投資信託を買い続けるのがお勧めです。

 資産が1憶を超えてくると、資産の切り売りで生活はきついのでFIREを目指すのであれは、それでも配当銘柄に切り替えたい。そして、配当銘柄の投資信託には良いものがないので、配当狙いは個別銘柄選びが必須。なので、将来的に高配当銘柄投資がしたいのであれば、早いうちから個別銘柄投資を経験する必要があります。

 NISAで言えば、積立枠は素直に積立すれば良いのですが、成長枠をすべて投資信託ではなく、何らかの個別銘柄投資は行いたいところです。個人的に個別銘柄投資の最初は株主優待銘柄の単元購入がお勧めなのですが、これはNISAで買うべきではありません。

 この先も投資信託へお投資で良いのであれば特に問題ないのですが、FIREを目指ざし株を売らずに配当だけで生活したいという思いがあるのであれば、リスクを取って個別銘柄投資も投資初期から経験しておきましょう。ただし、株式投資が好きで趣味としてできる人くらいしか向いてないので、投資が好きではない人はFIRE後も投資信託の切り売りがベストでしょう。

まとめ

 今回は、資産1億越えの高配当銘柄投資についての記事を書きました。ポイントをまとめると下記の通りとなります。

  1. 資産が多いと高配当銘柄投資は満足感が高い
  2. 配当控除があるので配当銘柄は国内株式に限る
  3. 投資信託積み立てから高配当銘柄投資への切り替えは困難

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