魅力が出てきた投資信託 |
個別銘柄は当たり外れが大きいから手を出しづらい。
と言う人に便利なものが投資信託です。
無駄に手数料を取られるだけと言うイメージで、投資信託はやるべきではないと思ってきたのですが積み立てNISAをキッカケに考えが変わりました。
まず、投資信託自体が変化しています。
とにかく激しい手数料競争。
これによって、信託報酬は著しく下がっています。
投資信託には下記の主に手数料があります。
買付手数料:買うとき
信託報酬:持っている間
信託財産留保額、解約手数料:売るとき
そしてこの内の信託報酬以外はゼロが一般的になりました。(特にインデックスでは)
そのため、アクティブ投信は興味はありませんが、インデックス投信なら良いのではないかと思い始めました。
そこで、手数料が安いと言われている5つのファンドの「信託報酬を比較」してみました。
SBI Index | eMaxis Slim | ニッセイ | iFree | Smart-i | ||
株式 | 日経平均 | – | 0.1540% | 0.1540% | 0.1540% | 0.1870% |
TOPIX | – | 0.1540% | 0.1540% | 0.1540% | 0.1540% | |
世界 | 0.1102% | 0.1144% | 0.1144% | 0.2090% | – | |
世界(除日本) | – | 0.1144% | – | – | – | |
先進国 | 0.1022% | 0.1023% | 0.1023% | 0.2090% | 0.2200% | |
新興国 | 0.1760% | 0.2079% | 0.2079% | 0.3740% | 0.3740% | |
債券 | 日本 | – | 0.1320% | 0.1320% | 0.2420% | 0.1320% |
先進国 | – | 0.1540% | 0.1540% | 0.1980% | 0.1870% | |
新興国 | – | – | – | 0.2420% | – | |
不動産 | 日本 | – | 0.1870% | 0.2750% | 0.3190% | 0.1870% |
世界 | – | – | 0.2970% | – | – | |
先進国 | – | 0.2200% | – | 0.3410% | 0.2200% |
SBIインデックス、eMaxis slim、ニッセイがおススメ |
見てみると、後発のSBIインデックスが手数料でトップを維持しています。
しかし、日経平均やTOPIXの連動もないためSBIインデックスにあるならば安いという感じ。
それを考量すると全般的におススメと言えるのが「eMixis slimシリーズ」です。
「eMixisシリーズ」もあって、こちらも以前は比較的安いシリーズだったのですが競争が激化した結果、ぜんぜん安くなく無くなってしまった。
そのため、間違えないように注意しましょう。
eMaxisシリーズの値段を下げず、保有をし続ける人からは高い手数料を取り続ける辺りは商売上手。
だからこそ、eMixis slimシリーズで最安値を狙えます。
SBIインデックスの注意点は、まだまだ資産総額が低い点。
投資信託の継続性に問題が出る可能性があると言われています。
が、SBIインデックスは問題ないレベルでしょう。
SBI証券と同じく最安値を維持し続ける事で持続的に伸びていきます。
一応気にするのであれば、eMixis slimやニッセイを選んでおけば良いですね。
eMixis slimで私が良いと思うのは、世界株式で除く日本がある点。
日本株は現物を持っているので、日本は除外した指数に連動してほしいです。
先進国なら、ニッセイでも除く日本。
SBIインデックスは世界、先進国ともに含む日本なのが私としては残念です。
海外株式の投資信託は良い事いっぱい |
上記のインデックスファンドは、購入も売却も全て手数料無し。
信託報酬のみの投資信託です。
海外の株の現物もSBI証券では特定口座に対応。
だから、別にそれで投資すれば信託報酬はゼロなのですが、面倒なのは配当金。
海外の高配当銘柄は非常に魅力的な株があるのですが、税金が取られます。
もちろん日本でも取られるんですが、米国で10%、日本で約20%と合計30%ほどの税金が取られます。
そして、これは確定申告で取り戻せます。(日本株と同じく20%程度になる)
覚えてしまえばそれまでなのですが、手間はかかる。
そこで、そういう手間をなくしてくれるものとして投資信託が活用できます。
と言うのも、インデクスは分配金なし(配当は内部再投資)で基本的には配当金(分配金)が出ません。
分配金は特別分配金(原資を取り崩す分配金)でなければ税金がかかります。
そのため分配金ありの投資信託の再投資は、分配金の税金が抜かれた後で再投資されます。
これでは意味が無いので、分配金なしの方がおススメです。
分配金なしの投資信託は配当の税金を取られずに再投資されます。
そうなると良いのが海外株の投資信託。
1)海外の個別銘柄は良く分からないから、投資先を分散したい。
2)外国租税控除の確定申告が面倒だからやりたくない。
3)配当の税金を取られずに再投資したい。
この3つを叶えてくれます。
それでも手数料が高ければ意味が無かったのですが、手数料も0.1%程度と激安。
海外ETFなどはさらに信託報酬は安いのですが、投資信託の手数料がここまで安いなら楽だし投資信託の方で良いと思いました。