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日本の株式に対する税制をうまく理解して活用すれば税金を余分に取られずに済みます。

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確定申告は税金について学ぶ良い機会です。
配当金は「総合課税」「申告分離課税」が選べます。
これがどちらを選ぶかが難しい。

まぁ、結局のところは入れてみて還付金額を見ればいい。
が、理解しておくと投資を選ぶときに参考になる。。

一つ目のポイントは、課税所得。
これが、「330万」と「695万」と「900万」を超えるかが分岐です。

給料そのままではなく、課税所得は控除があります。
社会保険控除で100万(年収で上下するが共通設定)、基礎控除が38万、寄付控除10万くらいだと、約150万。(夫婦共働き前提で、配偶者控除は考慮せず)

330万+150万=年収480万くらい
695万+150万=年収850万くらい
900万+150万=年収1050万くらい
ここら辺が分岐かでしょうか。

と言いたいところですが、配当自体の金額も足されます。

もし配当が年間100万あると・・・
330万+150万=年収480万-配当100万=年収380万
695万+150万=年収850万-配当100万=年収750万
900万+150万=年収1050万-配当100万=年収950万

所得税率で見ると・・・
年収380万で所得税率が「10%」
年収750万で所得税率が「20%」
年収950万で所得税率が「23%」 ※住民税は考慮せず。

復興支援税は額が低いので割愛。

源泉徴収の時の配当の所得税率は15%なのですが、配当控除10%が入るので実際は下記になります。
年収380万で総合課税の配当の税率が「0%」
年収750万で総合課税の配当の税率が「10%」
年収950万で総合課税の配当の税率が「13%」

ですので、このラインまでは総合課税の方が安くなります。
配当金が100万から増えるほど、給料の年収のボーダーはさらに下がります。

配当金200万なら・・・
年収280万で総合課税の配当の税率が「0%」
年収650万で総合課税の配当の税率が「10%」
年収850万で総合課税の配当の税率が「13%」

こんな感じです。
更に難しいのは株で損失を出している場合
「総合課税」だと株の確定損と配当の損益通算は不可ですが、「申告分離課税」であれば損益通算ができる。
例えば、100万の配当で100万の株の損失を確定していれば、申告分離課税であれば所得税が無くなります。

株の損失も考慮が必要です。
あと、忘れちゃいけないのが「総合課税だと所得税率のボーダーを超える可能性があること」です。

年収380万で所得税率が「10%」
年収750万で所得税率が「20%」
年収950万で所得税率が「23%」

という感じなのですが、年収が360万で、配当金が40万だと所得税率が「10%」から「20%」に変わります。
これはつまり、給料の方にかかる税金が増えることを意味しています。

この場合ですと総合課税より、申告分離課税をしたほうが良いとなります。
自分の年収と年間配当見込み、更には株の確定損をどれだけ出すか。
これらを考えた上で、税率のボーダーを超えるのかギリギリ超えないのかなど状況を踏まえる必要があります。

配当控除の更に面倒なのは「10%」なのは国内株式
海外株であれば、配当控除0%。
投資信託は国内株式なら、5%
投資信託に株式以外の債券または海外株式がが25%~50%混じっているなら、2.5%。
投資信託に株式以外の債券または海外株式がが50%以上混じっているなら、0%。

こんな感じで、配当控除の税率も違うのです。
配当控除を考えると、高配当株の方が高配当株式投資より良い。
海外であれば現物でもETFでも、どのみち0%なので差はない。

海外の外国租税控除を考えても、結局のところ総合課税で確定申告するなら配当控除で日本の高配当株が有利。(給料がある程度までの場合)
でも、申告分離なら関係なし。
配当控除のせいで、せっかく海外株式投資を始めようと思ったのですが悩みます。

難しい、ややこしい。
税金は難しいですが、これをうまく理解して活用すれば税金を余分に取られずに済みます。
がんばろー^^

―――

配当は「総合課税」でも「申告分離課税」でも住民税の申告不要届はお忘れなく。

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