株主優待廃止のJT(日本たばこ産業) 前兆はあったのか 今更ながら調べてみる

 

人気株主優待銘柄のJT。
配当利回りが非常に高いので高配当銘柄でもあります。
JTのIRにもあるとおりで、株主優待を廃止しました。

株主優待制度の廃止に関するお知らせ
https://www.jti.co.jp/investors/library/press_releases/pdf/2022/20220214_13.pdf

 

廃止の理由ですが、「公平な利益還元」のために「配当に集約」という定型文です。(140円から150円に増やす予定)
まぁ、事実ではあるでしょう。
株主優待が素晴らしいのは、公平ではない点ですから。
一般的には資金力の多いものが得をするのが普通。
であるにも関わらず、少数株主を優遇するのが株主優待です。

だから、株主優待銘柄の単元株を分散で保有するのは不公平における得をする方になれるわけです。
少額の投資の人にはお勧めできます。

 

さて、そんなJTですが、株主優待の廃止は予測可能なことだったのでしょうか。。
振り返ってみたいともいます。

売上に関しては2010年にIRFSへの会計基準の見直しで6兆あった売り上げが2兆円程度に激減します。
税金が売り上げに組み込まれなくなったためです。
一方で利益は2014年に向けて改善しています。

という事で、流れ的にはそんなに株主優待を廃止しなければいけない状況でもないと言えます。
が!!
2018年、2019年、2020年とみてみると順調に1株利益は減っています。
2021年は持ち直してはいるものの。。
で、どうなったか?と言えば「減配」をしています。

2020年の配当性向は88%。(175円の1株利益で154円の配当)
1株利益が減っているのに配当を増やしているものだから、そりゃそうだろって感じです。
で、さらに100株で2500円の優待。(1株で25円相当の株主優待)
これを合計すると、175円の1株利益で179円の配当+優待
出しすぎです。

だから154円の配当は140円に減配されました。
175円の1株利益で165円の配当+優待になります。
これだとマイナスではないので、何とかなった!って思うところですが、5年前に4000円の株価が今では2000円。。
さらに減配までしているのですから、大株主は怒り心頭。。
株主優待が不公平な訳ですから、そっちをなくして配当を出せ!っと言いたくなる気持ちも分かります。

で、結局のところ優待廃止となる訳です。
しかし、これの原因はそもそも「業績が良くない」にも関わらず「増配」を繰り返す。
そりゃ、当然無理が出てくるわけで、配当を出しすぎなければ優待を維持できた側面もあるでしょう。

 

そんなJTですが、150円に増配するもロシア問題もあって、株価は2000円まで下落中。
ピークでは4500円を超える時もあって、とうぜん、その時が一番JT買い推奨だったわけです。。
国内不調も海外がけん引・・・だったのにロシアで問題勃発と踏んだり蹴ったりです。
だからこそ、勝ち筋があるかもしれません。。
が、基本的には手を出さないのが良いです。
他にも選択肢はいっぱいあるのですから。。

ちなみに株主優待廃止、配当増額の影響ですが、一応はマイナス・・・。
ですが、正直なところウクライナ侵攻問題の方が影響が大きくて、実質はあまり関係なさそうにも見えます。
2000円を株価が切るようだと株価は底なし。
持ちこたえてくれれば、反転もあるかもしれません。

2020年の減配に関しても、それ以前から株価の下落は続いていて、増配で持ちこたえさせようとしていた。
だけど、そんなことは上手く行くわけもない。
結局のところ、マイナスではあるものの、減配しようがしまいが、業績がダメなのだからマイナスな訳で、影響は軽微だったともいえるでしょう。
どんなに株価がマイナスになっても、長期的には配当で取り戻せる。。
こういう投資家が多い気がします。
そんな人もこのウクライナ侵攻による株価下落で耐えきれずに売ってしまっているんではないかと思います。

という事で、私のメルカリ投資のように慣れないことはやらないに限ります。。

 

高配当銘柄トップ10 高配当なままで放置されている。 その理由を考える
https://aoi345.com/finacial-independenc/haitou-top10/

高配当銘柄トップ10 高配当なままで放置されている。 その理由を考える